アラサー女の日記

キャリア迷走ニンゲンがそれに向き合うための日記です。

ショッキングブルー

最近困ったクセがある。

駅の改札で必ずと言っていいほど家の鍵を出してしまう。行きも帰りも関係なく、しかもタッチする直前になって気づく。どんな心理なのだろうか。そんなに家に帰りたいと願っていないのだが。

ついでに今朝は気持ち悪い夢を見た。腕にやたらかさぶたができていると思ったらそれはきのこのカサで、ぶなしめじからなめこまでいろいろな種類のきのこが腕から生えてそれをびっくりしながら抜いている夢だった。夢占いを調べば、出費もしくは健康に注意とのこと。どちらも思い当たる節があってドキリとした。ほぼ毎食コンビニでお金は常に流れているし、昨夜食べたインスタントラーメンも寝ている間ずっと胃を苦しめていた。つながりすぎて怖かった。気を付けよう。

 

今週は毎日イベント盛り沢山で少々バテた。

デザイン課題の提出があって、週の前半はほとんどそれに時間を充てていた。私の中でどうしてもデザインへの比重が高く、それに比例するプレッシャーもまた自身にかけていた。提出前に講評をいただく前提で提出日の授業開始ギリギリまで仕上げていたのだが、いざ授業が始まると先生からひと言。

 

「テーマに対してそのままの作品をつくるのは凡人。その先を読んで作るのがプロ。デザイナー志望の人はそこまで考えてつくりなさい」

 

その凡人の作品に15時間以上かけていた私は頭が真っ白になった。とにかく作り直さねば。授業は課題制作の時間として与えられ、提出まで3時間弱の猶予があった。とにかく紙に文字や絵で書きだして付け焼刃で作ってみたものの、結局作品の答えのでないまま提出時間となり、未完成の作品を全員の前で発表した。みっともない30歳がそこにいた。肝心の内容は抜けていたし声は終始震えた。自分のあまりの出来の悪さに泣いた。

 

先生から授業中に作った作品、未提出に終わった作品両方とも講評を頂いた。ビジュアルは少々褒めていただいたが、とにかくストーリー上にデザインが成り立つということや、オブジェクト一つひとつに意味がなくてはならないという、デザイナーとして致命的な指摘をいただいた。

 

ちなみに私が課題で伝えたかったことはアイデンティティだ。今もずっと悩み続けている、永遠のテーマだった。物心ついた頃から彷徨い続けていて、現時点の答えもでていない。そんな迷いやまとまりのない考えが作品にそっくりそのまま表れていた。基本的に白かった。パーツが少なかった。私と同様に作品もからっぽだった。その人の中にはないものは作れないという。まさにその通りで、あの作品がまさに今の自分なんだなあと思った。デザインの引き出しのなさや作業効率の悪さよりも、やはり自己肯定感の低さ、自信のなさ、メンタルの弱さの3点セットが圧倒的に一番の課題なんだと改めて思い知らされた。よりによって自分の作品に。逆にいいことだったのかもしれないが。

 

正直さっそく心が折れそうだった。諦めるなんて言葉は全く浮かばないし技術はいくらでも吸収する自信がある。けれど自分への信頼感をこの2年で固める自信はゼロに等しい。そういう意味では、最年長ながらあの教室の中で誰よりも子供だった。

作品を作っているとつくろいきれない内面的なボロが、これでもかというくらいでてくる。現に今制作途中の映像の課題にも、人付き合いの不器用さがそのまま表れている。このままでは私を採用したい会社なんてなさそうだ。

 

なんというかこのブログを打ちながら、この土俵のゆるさでよく"アイデンティティ”なんて題材選んだなあと、自分で自分がおかしくて笑えてしまう。切羽詰まるといつもの3倍頭が固くなって視野が狭くなるのも悪いクセだ。せっかく心療内科にも通っているのだし、なんとか人の手を借りて解決の方向を考えよう。

 

デザイナーの友人に技術的な不安を相談すると、とにかく在学中はパスの練習とインプットとアウトプットの機会を作れとアドバイスをもらい、今日からさっそくパスの練習を始めた。美しい直線と曲線が画面に描かれていく様は、目も動かす手も楽しい。そうして夢中になっていたらブルーライトにやられて目がちかちかした。そろそろ真剣にあの眼鏡、買おう。